著書詳細
詩集『もがく鳥』

詩集『もがく鳥』 
1978年4月刊 私家版 定価1,000円
48ページ A5変型 詩13篇収録
絶版

近藤洋太君の詩には、近代の人為に絶望した青春の、心ならずも共食いを強いられた野生のけもののような、哀切な飢渇が吐露されている。即ち、「あなたに似たひと」の「ぼく」が夢の中でもありうべき「あなた」の名を呼び続けずにはいられぬ所以であるが、さて、その「人の音せぬ暁」の晦冥のはてに何が現れるか。そこにはすでに、光り輝くような闇のうつつが、そのきよらかで、みずみずしく、デモーニッシュな全貌を露呈しはじめている、といっても過言ではない。(眞鍋呉夫 夢見る力 『もがく鳥』帯文より)