著書詳細
詩集『七十五人の帰還』

詩集『七十五人の帰還』
1981年5月刊 七月堂 定価1,200円
64ページ A5変型 詩15篇収録
絶版

 『七十五人の帰還』は近藤氏のストイシズムの所産とみる。痛切な体験――ある時期の昂揚とみじめな敗走、それに伴う不安あるいは醒め切れない自負は、主観の流露や個性や独創、説教、啓蒙を警戒させ抑制、節度、反情念へと潔癖に削いでいったのではないか。ともあれ、虚構枠を借りるこの方法はストイシズムに発していて、明鏡止水とでもいうべきものを自己に招き入れる。(寺門仁 『七十五人の帰還』栞より)